青春時代、サッカー部だった。
学校が終わると制服を脱ぎ、ユニフォームとソックスとスパイクを身に着けてグラウンドにむかう。
練習のはじめにはいつもグラウンドによろしくお願いしますの礼をする。
それから、グラウンドへと足を踏み入れる。
練習後には、スパイクの跡がグラウンド中にたくさんつく。
それをトンボを使って、平らにし、グラウンドを綺麗にする。
適当にしたら、監督に怒られた。だから丁寧に行う。
そして練習の最後にはありがとうございますの礼をする。
4月1日。
ツイッターという世界を通じて、”ソン”という名の一人のナンパ師が誕生した。
職業、大学生。
好きな人に振られたときに、たまたまソンは恋愛工学のパイオニアとも言える藤沢数希の「僕は愛を証明しようと思う」に出会う。
そこではじめてナンパという世界を知った。
非モテの主人公が、一人の恋愛強者との出会いをきっかけに、モテ男へと進化していくストーリー。
読了後、
今までの恋愛に対する価値観が大きく変わった。
同時にナンパの世界に強く興味をもつようになった。
それから書籍やブログなどナンパに関する多くのものを読み漁った。
無限の出会いを作り出せるストリート。
ナンパという行為を通じて磨かれていく人間性。
昨日まで知らなかった、道ゆく女性と数時間後に男女の交わりをかわす即という行為。
ナンパのもつ大きな可能性に身体中の細胞が興奮せずにはいられなかった。
就活を終える。
残された大学生活はあと1年。
これから大阪の地で本気で1年間ナンパすることを決意する。
Uの象徴とも言える、あの場所にむかう。
1年間お世話になるこの場所へよろしくお願いしますの礼をしようと思う。
周囲の目線が気になって、思いっきり地蔵する。
20分ぐらい地蔵して、勢いに任せて、ガチガチに緊張したまま、形式的に挨拶をした。
顔を上げる。
この場所でのナンパ活動に期待を膨らませる。
それからというもののナンパに夢中になった。
楽しくて楽しくて仕方なかった。
毎日ナンパして、電車や家で自分の音声を聞き直したり、ブログを読んだり。
ナンパについて考えない日はなかった。
後半は減ったが、最初の半年間は週に40時間くらいナンパした。
3カ月目にして、やっとはじめて即れた。
そこから勢いに乗ると思いきや、また同じように即れず悩んだり。
はたまた、自分のタイプの子を連れ出して即れたり。
と思いきや余裕で坊主帰宅したり。
この1年間、多くの失敗をした。
未だに全然凄腕になんかなれていないし、自分の理想とする子を即れたこともない。
1年間ガムシャラにやったわりには、自分の理想としていた姿には全くなれていない。
まだまだ満足していない自分がいる。
それでも、会う人会う人に「変わったね」といわれるのは本当に嬉しかった。
自信がついたね、顔つきが変わったね、かっこよくなったね。
どれも最高にうれしい言葉だった。
ソンは昔っから、自己啓発が好きだ。
成長にこそ、生きているという実感を覚える。
昨日の自分より、今日の自分。
今日の自分より、明日の自分。
フランスの哲学者ルソーがこんなことを言っていた。
“生きるということは呼吸することではない。行動することだ。”
何もしないということは死と同然である。
ナンパしている毎日は、上手くいくときも上手くいかないときも含めて、自分の変化を感じれた。
これから就職で東京に行く。
仕事こそ、男のロマンだと思っている。
小さい頃から、ソンの周囲には仕事のできる大人がたくさんいた。
社長、役員、一流企業、外資系。
彼らはナンパなんてする必要はなかった。
しなくても本当に魅力的だった。
世の中にインパクトを与えるために毎日仕事に対して本気で向き合う男たちは、自信にみち、輝いて見えた。
別に恋愛のテクニックなんか必要じゃない。
ただ彼らを見ているとそのオーラや雰囲気に圧倒される。
凄腕のナンパ師と呼ばれる人たちとはまた違うオーラであり、もっと魅力的な。
仕事のできる人間は最高にかっこよくて、スマートで、美しい。
1年間本気でナンパにむきあった今でもその考えは変わらない。
ナンパを始また理由も、単に女の子とセックスしたいとか、セフレがほしいとか、それだけじゃない。
男磨きこそ、ナンパをしている最も大きな理由だ。
仕事に活かせることがたくさんあると思ったからこそ、ここまで本気で取り組んだし、取り組めた。
その過程で、女の子と絡んでいくことができたら最高じゃないか。
ナンパの動機は、そんなもんだ。
大阪最終日。
最も声をかけ、最も失敗をし、最もお世話になった、あの場所へと立ち寄る。
大阪にくる多くの人種が行きかう、この場所。
道の真ん中にたつ。
周りの目線なんて関係ない。
いままでの感謝の気持ちを込めて、深々とお礼をする。
走馬灯のようにこの場所での思い出がよみがえる。
何時間も地蔵したこと、心臓をばくばくさせながら声をかけたこと、ギャルに盛大にガンシカや罵声をあびせられたこと、初めてバンゲして興奮してガッツポーズしたこと、人生でもトップクラスに素敵な女性と出会えたこと、クラスタとわちゃわちゃしたこと、同じ子に三回声をかけたこと笑
時間にして、約10秒。
おそらく道行く人たちから変な目で見られたことだろう。
そんなことは関係ない。
これがこの場所への純粋な感謝の気持ちだ。
曲げた背中を戻し目をあけると、少し視界がくもる。
今日をもって”大阪の大学生”ソンとしての活動は終了する。
これからは仕事に全力で取り組む。
業種的にもかなりハードなのでナンパと向き合う時間は激減することは目に見えている。
今までのようにナンパすることはできない。
別にそれでいい。むしろ最高に嬉しい。
なぜならソンの目標は一流のPUAになることではない。
一流のビジネスマンとして、社会に何かしらの形で影響を与えられる存在になることだから。
一流のビジネスマンの延長として、PUAがある。
PUAとしてというよりも一流のビジネスマンとして女性を魅了したい。
とはいうものの隙間時間を見つけて、息抜きがてらナンパは続けようと思う。無理しない程度に。
ツイッターやブログも書き続ける。
先日引退された、関西の重鎮ひこまるさんから東京のブログ界を盛り上げるよう使命をうけた。
関西のブログは本当に面白い。なんの見返りもないのに、多くの時間をかけて、記事を書いているのがわかる。誰ともわからない不特定多数の読者を楽しませようと。
大阪ブロガーのアメーバとして、東京にもブログ文化をもっと浸透させられたらええなと。
関西のクラスタへ。
たった一人の平凡な大学生がブログやノック企画を通じて、多くの人に知ってもらえた。
これは間違いなく、みんなのおかげだ。
そして、ラスト1年の大学生活を最高に楽しく過ごすことができたのも、みんながいたから。
もう一度人生をやり直せるとしても、同じ生活をしたいと自信をもって言える。
本当にありがとう。
ソンは新境地へむかう。
すでに新幹線の中にいる。
3人席の真ん中で、両隣りに爆睡しているおじいちゃんサラリーマンに挟まれながら、この記事を書いている。
よくわからない土地でおそらく、もがき、苦しみ、絶望を味わうことになるだろう。
でも、大丈夫。
失敗することには慣れてるから。
失敗からいつも這い上がってきた。
これから”ナンパ社会人”ソンとしての物語がスタートする。
新たな足跡をつけるために。
そういや、大阪でトンボかけるの忘れてたわ笑
でも、消えない足跡ってのもまたええかな笑
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今でこそナンパを通じて、
・モデル、ダンサー、CAなどハイレベルな女の子に追われる
・コミュ力爆上がりして、対人関係に困らなくなる
・男としての自信がつき、会社やめて起業する
みたいなことを実現したわけですが。
したわけですが!
別に、特別な才能があったわけではありません。
だってナンパをスタートする前は『童貞中の童貞』でしたからw
もう”プーン”と、童貞特有の、香ばしい匂いが全身から出ていたかと思いますw
彼女もいたことない、恋愛経験0の童貞からのスタートです。
だからこそ、あなたに言いたい。
「努力したら、人は変われる」
使い古された言葉かもしれませんが、やっぱりこれです。
今、あなたがどんなステージにいても。
大丈夫。
努力したら、マジで変われます。
理想の未来を、あなた自身の力で引き寄せませんか?
ちょっと怪しい占い師みたいなセリフになってしまいましたがw
「俺も変わりたい!」と思ったら、ぜひ下記ナンパ特別講座へご参加ください!